Diary of bicycle life

2009 JCF MTB JAPAN SERIES J1 XCO#7 富士見パノラマ

真夏の全日本選手権・・・狙っていたレースで結果を残せなかった
最低な結果だった時こそ それが自分の本当の実力

もっと走れるはずだ
周りからそう言われても走れていないその弱さが自分の今の実力
「速さ」とか「強さ」というのは何だろう
ずっと考えていた 

考えながら白馬の泥だらけのレースを走り
考えながら秩父でロードレースを走った
いつも通りの走りで いつも通りの結果だった

いつものようにスタートを切り いつものポジションで いつものメンバーと いつもの・・・

もっと前で走りたい もっと前で勝負したい
そう思うなら自分の力でその位置に上がっていくしかない
チャレンジしなければ やってみなければ 可能か不可能かなんてわからない

スタートから全力 出れるところまで一気に順位を上げる
そのあと失速しても順位を下げてもそれでもいい
とにかく前へ出る その先のことなど どうにでもなればいい

「いつもの・・・」 そこから抜け出すための戦いをしよう

そう決めてレースに臨んだ
目の前の壁を超える最大の努力をしてやろう
失敗して何も残らなくてもいい いつも通りの結果はいらない
何日も前からそう決めていた


距離・周回数  4.2 km x 7 Laps = 29.4 km
天候       曇り 
路面状況    ドライ
バイク      08 GARY FISHER SUPER FRY 19"
ホイール    08 BONTRAGER RACE LITE DISC 29er
サドル      SPECIALIZED Phenom SL Saddle 143mm
タイヤ      NoTubes.com RAVEN 29/2.2 Tubeless ready F/R 1.5bar 
ペダル     crankbrothers eggbeater SL shrot spindle


スタートは5列目右端 目の前はFORZAの武井さん 左隣はpro ride山口さん
とにかく前に見えるほとんどのライダーはワークスばかりだ 
気後れしそうな心に鞭を打つ だから何だというのだ
遠慮することなどない ラインは自分で作る こじ開けてやる

号砲 
ペダルキャッチもすんなり決まりシフトアップしていく
とにかく最短ラインの右端をキープ 
その後、左にカーブし始めたあたりで前方のラインが開けたので
ダンシングで一気にゲレンデを駆け上がる
とにかく全力 STの入り口まで全力 決めていたことをやる
トップ選手がほんの数メートル先に見える でも緩めない もっと前へ もっと前へ
STに15位前後で入る 酸欠で体が上手く動かないけどここは1列棒状
ミスだけはしないように下っていく

なりふりかまわずスタートダッシュ
今までずっとモヤモヤしていた気持ちが一気に消し飛んだ
僕はこれをやりたかったんだ これで後半ダメになったっていい
急激に楽しくなってきた ダメでもともと 守るものなど何もない
好きで走っているだけなんだから 好きなように走ればいい

2周目あたりが一番辛かった
当たり前とはいえ無理なスタートダッシュのおかげでペースダウン
20位くらいまで順位を落とす ここでズルズル後退するか それならそれでもいい
持てる力の全てを注ぎ込みレースに集中する

レースは7周回 今日は絶対に完走する 根拠のない自信
いつもなら4周とか5周とか言ってしまうのだけれど
スタート前に今日は7周走ると監督に告げた
自信など全くない だけどそう思わなければ可能性も生まれない

3周目 休みどころのないコースで体力はどんどん消耗していくものの
スタートのオーバーペースからなんとなく体が復活してきた感じ
きついけど緩めない ツーリングではない レースなんだ
絶対に後ろは振り返らない 前だけを見る 前へ 前へ それだけを念じる
ノースと先頭交代をしながら前を追う 
俺達はここで このポジションで走っている
このまま最後まで行ってやろうぜ 声を掛け合い前を追う

集中していた 
みんなの応援が聞こえる
「そのペースで行け」 「前を追え」 「回転を上げろ」 「リズム」 「頑張れ」
きついけど踏ん張る 最後まで行く 絶対に走り切る

後半は誰にも抜かれなかった そして前には必ず視界の中にライバルがいた
少しずつ前との差を詰めていく 前に出る 
駆け引きなどない とにかく前だけを追う
5周目 駐車場への下りでチェーンが暴れてアウター側にチェーン落ち
チェーンがフレームを打つ音の異変だけで瞬間的に気がついた
冷静だった アスファルトに出たところでバイクを降りてチェーンを掛けなおす
1・2・3・・・・秒数を数えながら・・・
止まっていたのは7秒 降車の減速と再乗車の加速のロスも含めたら全部で15秒ほどのロスか・・・
それ以外にミスはほとんどなかった 
やるべきこと 自分に持てるスキル全部を100%使い切って走り続けた

6周目 コースの一番遠いところでトップが最終ラップに入ったというアナウンスが耳に入った
ここで初めて現実的に完走を意識し始めた 時間的にはギリギリか
少しだけ無理をしてペースを上げる ほとんど上がらないのだけれど
朦朧とする意識の中 脚切りのテント前に差しかかる 
まだ切られていない 最後までレースが出来る

最後の1周もレースをしよう 緩めることなく
7周目 トップ選手のゴールシーンを見るためにコース上から観戦の人がいなくなる
ノイズが消える 自分の息遣いとバイクの挙動音だけがコース上に響く
やっと出来た これが僕がやりたかったこと
噛みしめながらゴールラインへ

16位 完走 

走り切った やってやった
エリートクラスで走るようになって5年目
遠い目標だった20位以内での完走
少しづつだけど現実的な目標に近づいてきた
でも大きな壁だった どうすればいいのかわからないほど大きな壁だった
必要なのはチャレンジする勇気だったんだな

このポジションで走るということ 
心と体に焼き付けた 体感して経験として覚えることができた
もう迷うこともないね これからは 
また 次もやってやろう このレースの自分を超えるために
  
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by kaazzu937 | 2009-09-23 17:48 | ◆Race Report