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Diary of bicycle life

09 J xco#2 Yawatahama International XC

今年もここに帰ってきた
去年のオリンピック選考会を兼ねた大会ではスタート後わずか1分でFメカを壊したっけ
そんな状況だったから完走も出来なかった 4年かけて目指してきたレースが終わってしまって
正直言ってその後は気が抜けてしまった
もうやめてもいいかなって本気で思った

でも今 僕はここにいる 走りたい まだもう少し上を目指したい
そう思える自分に気がついたから そして自分にはその力があると思うから

今年は完走することが最低の目標 狙うは20位前半のリザルトを残すこと
そのための準備はしてきた やるべきことは出来る時間がある限りやってきた
レースのことを考えて苦しくて楽しくない練習をしたり
何故上手く走れないのか?どうしたら速くなれるのか?
そんなことばかりを考えてしまう事それ自体がストレスになる時もあった
レースを続ける限り なくなることはない苦しみや焦りや痛み
大袈裟かもしれないけど 大袈裟でもない

だけど この瞬間 これから始まる最高の時間のためになら何でも出来る
楽しくない事は長続きしない?そんな事はない
楽しくない事が楽しくてしょうがないのだから
その先に最高に楽しい時間が待っているのだから


スタートから行けるところまで行ってやる
自分の限界を超えるんだ
僕は走る

バイク     08 GARY FISHER SUPER FRY 19"
ホイール   08 MAVIC CROSS MAX 29er
サドル     SPECIALIZED Phenom SL Saddle 143mm
タイヤ     BONTRAGER Jones ACX 29/2.2 Tubeless ready F/R 1.8bar 
ペダル    crankbrothers eggbeater SL shrot spindle

29erのバイクの乗り方もだいぶわかってきた
どうしたら走るのか どうしたら曲がるのか どうしたら登るのか
BGフィットも受けてぺダリングも改善された
正直フィットが直前すぎてレースではどうなるか不安だけど
この1レースでシーズンが終わるわけではない

スタート召集コールはかなり後ろ UCIポイントもなければ開幕戦も走っていないから当然か
40~50番目に呼ばれる 5列目か6列目か・・・後ろにはチラホラとしかライダーがいない
でも不思議と不安はない 強い者が最後に残るのだから

号砲とともにペダルをキャッチする 視界に入る全てのライダーの動きを瞬時に読みとる
ハンドル幅ギリギリの隙間を見つけて強引にバイクを滑り込ませる 躊躇はしない
舗装路を一気に駆け上がる 一瞬 横に並んだライダーと肘が当たる
怖くはない そのままの距離を保ちつつ走り抜ける 
後方で落車の音・・・気を緩めればレースは一瞬で終る
最初のSTに30位前後で入った

Elite Men Cross-Country
Distance 34.02Km
Distance: 5.67 km x 6 Laps = 34.02 km

一列棒状でSTをこなして行く ここで無理をして追い抜きをかけてもトラブルを起こすリスクが高い
それでも少し広くなった場所で一気に踏みこみ何人かをパスする
前方4人ほどのところにノースがいる STは彼の後ろでリズムよく走りたい
なんとか間のライダーを抜いてノースの後ろにつける
桜坂を過ぎて20位後半 その先のSTもノースの後ろでこなす
簡易舗装の上りではBGフィットの効果か ぺダリングのかかりが良く いいペースで何人かをパス
1周目を終えて27位の声を聞く

1lap 19:42
2lap 19:25
3lap 19:40
4lap 20:15
5lap 21:15
6lap 21:47

(ラップはレース後に手動で付けたので正確ではないものの大きくは違っていないはず)

2周目~3周目は感覚的にも一番乗れている時間だったと思う
この辺りで一瞬だったけど22位くらいまで上がったはず
「このままのペースで行ける」そう感じていた

しかしここで誤算
心配していた部分が出てしまった
BGフィットで良くなったとはいえ今までと身体の動きが変わったこともあり腰痛が出てきた
いつもならありえない左腰の痛みが・・・
それに気をとられ 5周目だけで つまらないミスを数回おこし 加えて落車を2回
一気にタイムを失ってしまった 集中力も途切れそうになる
簡易舗装でも何人かに抜かれ順位は30位くらい
ここで終りか 一瞬弱気になる ペースが落ちる
補給のタイミングも少し遅かったか? 身体が動かない・・・
疲れか?実力か? 

断ち切るんだ
マイナス思考になりそうな自分の弱さを捨てるために 大きな声で叫んだ

「集中しろっ!!集中!!」

その一瞬で もう一度 魂に火をつける
まだ走るんだ まだ終わっていない ここまで何をしに来たんだと
もう順位など どうでもいい 自分を裏切らない走りをすればいい
積み上げてきた努力を無駄にしてはいけない
ペダルに込める力を緩める理由など どこにもない 

フィード裏のバンクのコーナーを駆け抜ける
グラウンドに出てスピードを上げる
集中している 
前後輪がドリフトしていくのも構わずノーブレーキでコーナーを曲がっていく
脚切りテントの前を通り過ぎる 

鐘が鳴っている・・・
最終ラップに滑り込んだ
もう何も残っていない
それでも最後の力と勇気を振り絞りSTへ入っていく
前にも後ろにも見える範囲には誰もいない
バイクの挙動音だけが耳に入る 風を切り駆け抜ける
少しだけ横を向いて景色を見る
来年もここで走りたいなぁ ぼんやりとそんなことを考えつつ
すっかりギャラリーもいなくなった静かなコースを噛みしめるように走る
最後はツーリングみたいなペースになっちゃったけど

Results 31位  完走

レースを終えてみて・・・
BGフィットの効果は◎
ただし後半は今までとは違ったポジションで走ったせいか腰や腕に痛みが出た
これはもう少し乗り込んでいけば解消されると思う
それと朝食の時間がいつもより早かったのでレース前の食事のリズムが上手くとれなかったのは×
今思えば後半はハンガーノック気味だったかもしれない

次戦は5月5日 滋賀県の箱館山
完走は最低ライン さらに上位を目指して頑張ろうと思う
by kaazzu937 | 2009-04-29 22:08 | ◆Race Report